熊本 肥後交通グループ、ミハナグループ計10社合併へ
新会社TaKuRoo(タクルー)を4月に設立
ホールディングス傘下で運行管理部門を集約
2021年1月22日付・ 第508/213号
【熊本】熊本都市圏を中心にタクシーを運行している肥後交通グループ(7社)とミハナグループ(3社)が合併し、新会社「TaKuRoo(タクルー)」を4月に設立する。両グループの保有台数は計330両で、県内最大のタクシー事業者となる。地元新聞社の『熊本日日新聞』の1月18日付報道によると、次の通り。
「3月末までに事業会社10社を合併。新会社の本社はミハナ本社(熊本市西区)の敷地内に置き、社長にはミハナタクシーの小山剛司副社長が就く。
合併後、各社の運行管理部門を集約。車両の統一的な運用で配車を効率化し、乗客増につなげたい考えだ。車両の天井灯やロゴは新会社名に変更。従業員計約380人は維持し、待遇なども現状のままの見通しという。
合併に先立ち、新会社を傘下に置き、事業計画などを担う持ち株会社『地域交通ホールディングス』を1月上旬に両グループで設立済み。本社は新会社と同じ場所に置き、肥後交通の野々口弘基代表が社長、ミハナの森泰司社長が取締役にそれぞれ就いた。
タクシー事業者は全国的に運転手不足と競争激化に新型コロナウィルス禍が加わり、厳しい経営を強いられているところが多い。経営合理化と収益性向上、採用を強化する上で合併するのが得策と判断。今後、県内の同業者に新会社への参画を呼び掛ける構えだ」
NHK熊本放送局では、「熊本県タクシー協会のまとめでは肥後交通グループの車両保有台数は197両、ミハナグループの台数は133両となっていて、合併が実現すれば、熊本県内最大の新たなタクシー事業者が誕生する。
今回の合併で車両のロゴや天井灯などは新会社のものに統一し、配車業務も一元化して効率化を図る考えだ。
県内では、路線バスを運行するバス会社5社が、ことし4月から重複している運行区間を住み分けして効率化を図る「共同経営」に乗り出そうという動きが出ている。
4月に新会社を設立し、運行管理部門や車両の運用を一元化する」などと報道した。
画像:1月18日放送のNHK熊本放送局制作「熊本県NEWSクマロウ!」から