黒土始・第一交通産業創業者会長が名誉博士
大分大学が永年の社会貢献を称える
グループ本社からインターネットで定期的に経営学の講義

2019年9月11日付・第468/173号

上=大分大学名誉博士称号と第一交通産業のマスコット、タクマンに囲まれる形で会話をする黒土始・第一交通産業創業者会長(左)と北野正剛・大分大学学長(右)
中=田中亮一郎・第一交通産業社長(右)が黒土始・第一交通産業創業者会長(左)に花束を贈呈
下=大分大学名誉博士称号を授与され、感謝の言葉を述べる黒土始・第一交通産業創業者会長

【福岡】国立大学法人大分大学は黒土始・第一交通産業株式会社代表取締役創業者会長 (97)の永年の社会貢献を称えるため、同氏に「大分大学名誉博士称号」を授与した。その授与式が9月6日、福岡県北九州市小倉北区の第一交通産業グループ本社で行われた。

黒土・創業者会長は「私も97歳になった。事業をもとに今日まできた。何とかまた社会貢献に役立ちたい。さいわいなことに社業も発展し、今は日本一のタクシー会社になった。地元でも総合生活産業としナンバーワンのつもりでいるが、振り返ってみると、今日のような地盤をつくり、力をもつと、いったい、社会のために何を貢献したらいいのかを考えてきた。何かお役に立つことがあればと思っている。このような博士号をいただいたのは、名誉この上もない。夢のような称号で、今後も社会貢献に努めていきたい。ご指導、ご要望があれば言っていただきたい。大分大学に絶大なるご声援を賜るようお願いしたい」と語った。

黒土・創業者会長が第一交通産業株式会社を創業して、来年で60周年。今後は、毎月~2カ月に1回程度、同社に設置されているインターネットテレビで経営学に関する講義を行う予定。大分大学経済学部が創設された年と、黒土・創業者会長が誕生したのは同じ年。大分大学経済学部は2年後、100周年となるが、黒土氏も白寿を迎える。

黒土始・第一交通産業株式会社代表取締役創業者会長の主な略歴は次の通り。

大正11年1月31日、大分県中津市に生まれる。昭和16年12月、大分高等商業学校(現大分大学)を徴兵のため中退。昭和35年6月、第一タクシー有限会社を設立し、代表取締役社長に就任、昭和39年9月、第一交通産業株式会社代表取締役社長に就任、平成13年6月、同社社代表取締役会長、平成27年11月、同社取締役創業者名誉会長、平成29年7月、同社代表取締役創業者会長(現任)に就任。紺綬褒章(2回)、藍綬褒章、勲四等瑞宝章、郵政大臣表彰受賞、旭日中授章などを受章。

公職は、北九州商工会議所相談役、(一社)九州タクシー無線協会顧問、(一社)全国自動車無線連合会顧問など。

名誉博士称号を授与した大分大学の北野正剛学長は「地方の小さな大学の名誉博士号をお受けいただいたという感謝の気持ちでいっぱいだ。これはひとえに、黒土始様の今までの日本の社会における、いろいろな社会貢献が素晴らしいということを、皆さん心に持っている。実は、第一交通産業の前身である第一タクシーが昭和35年6月に創業された。その当時、私はこの近くの小学校に通っていた。このような地に、このような企業ができたことを、私もたいへん嬉しく思っている。そうした中、タクシー無線、チケットなど、タクシー業界を牽引するような、黒土様の素晴らしい発案で、いろいろなものができたということには心から尊敬している。実は、大分大学にとって、名誉博士号は第3号。第1号、第2号は、ピロリ菌を発見し、2006年にノーベル医学・生理学賞を受賞されたロビン・ウオーレン氏、臨床医であるバリー・マーシャル氏だった。これら2人よりも、黒土様の社会貢献は、もっともっと大きいと思っている。私は実は、外科医だ。黒土様は97歳でお元気だ。でも、医者の立場から言うと、本来はホモサピエンスは125歳まで生きる可能性がある。今後ともお身体に気をつけられ、125歳まで元気で活躍され、私たちをご指導いただければと願っている」と述べた。

大分大学では、新たに誕生した社会イノベーション学科が3年目となり、安定した実績を残し、今後第一期の卒業生を出すことになったことを機に、黒土・創業者会長のこれまでの功績を称え、名誉博士号を授与することになったとしている。

写真:上=大分大学名誉博士称号と第一交通産業のマスコット、タクマンに囲まれる形で会話をする黒土始・第一交通産業創業者会長(左)と北野正剛・大分大学学長(右)、
中=田中亮一郎・第一交通産業社長(右)が黒土始・第一交通産業創業者会長(左)に花束を贈呈、
下=大分大学名誉博士称号を授与され、感謝の言葉を述べる黒土始・第一交通産業創業者会長