広島第一交通 就職説明会
ハローワーク広島と協力
2019年8月11日付・第466/171号
【広島】広島第一交通(荒木浩幸社長)は8月7日、広島市西区の広島第一交通本社で、ハローワーク広島と協力し、就職説明会と、同社の業務をより深く知ってもらうため、乗務員との交流会を開いた。当日は、ハローワーク広島で事業所紹介を受けた4人(男性3人、女性1人)が参加した。
当日は、広島第一交通の住田澄泰・営業主任が広島市西区の同社・本社営業所で参加者に対し、ビデオを使ってバス・タクシー、不動産事業などで全国展開する第一交通産業の事業内容と歴史を説明、広島では約300両、同地域で1割の保有車両数を占めるなど、スケールとネットワークを生かした運行を行い、ウーバージャパン、DiDiの配車、9月からはウイチャットペイ、ぺイペイなどの電子マネーに対応していることなどを説明した。また、タクシー独自の取り組みとして、ママサポートタクシー、子どもサポートタクシーに触れ、利用者本位のサービスを行っていることも説明した。流し営業で、自ら利用者を探す必要はあまりなく、ほどんどを無線配車で売り上げを上げているとした。
ジャパンタクシーの導入でタクシーが大きく変わったが、いろいろな車両を導入している。先日、大阪などで開催されたG20に向け、クラウンハイブリッドを導入したが、ハイヤーではなくタクシーとして導入したことを説明。女性用にはルーミーを導入したとした。タクシー業界も変わってきており、コンフォートの代わりに導入したのがカローラフィールダー。良いところとして、乗務員の要望を会社が聞くことを挙げた。また、第一交通は、運転者のことを営業係と呼んでいることを説明。運転者である営業係が丁寧な対応をすれば、利用者が増えるとした。特に、社長の腰が低いのは、乗務員に感謝の気持ちを持っているからとした上で、地域の実情に合った営業として丸協というチケット協同組合に加入しているとした。
配車司令室には、携帯電話と同じ周波数帯を使うIP無線があり、ドライブレコーダーを全車に搭載している他、防犯装置がついていることにも触れた。一方、利用者を全面的に信用することを表するため、防犯ボードは設置していないが、女性や希望者には設置することなどを説明した。
この後、ハローワークの紹介で来ていた4人は、2人ずつA・B班に分かれ、車庫へ行き、タクシー車両の説明、無線配車室の説明などを受けた。また、実際に賃走で市内で観光客から行先指定の多い平和公園、広島城までタクシーに乗車、仕事の流れを把握した。
本社営業所に帰ってからは、運転者を交えた意見交換会を行い、そこで入社の意思がある男性2人ハローワーク職員とともに別室にいた荒木社長に報告に行った。同社はこの取り組みで、最終的に男性2人、女性1人を運転者に採用した。
この取り組みは、午前10時から昼食を挟んで、午後3時半まで行われた。
荒木社長は「次回は、もっと規模を大きくして、女子会を絡ませて行いたい」と述べ、さらなる女性運転者の獲得に意欲を示した。
写真:上=冒頭、住田・営業主任から、当日の現地就職説明会の日程と第一交通産業に関する説明を受ける参加者たち。下=とりあえず車庫に移り、UD車両や一般のセダン型車両について説明を受ける