第31回タクシーの日多彩 タクシーフェア、デザインコンテストetc

2019年8月11日付・第466/171号

阪急三番街タクシー乗り場で利用者にグッズを手渡す坂本栄二・大阪タクシー協会会長(左)
京都タクシーフェア、開場前に親子連れの長蛇の列
福岡市タクシー協会のデザインコンテスト。ラッピングした最優秀賞の作品

【全国】8月5日を中心に全国のタクシー協会は第31回タクシーの日イベント等に取り組んだ。大阪は地元ラジオ局とのタイアップで終日キャンペーンを展開、京都は今年で3回目を迎えたタクシーフェアを開催、予想をはるかに超える約1.500人を集めた。福岡では、第3回タクシーデザインコンテスト表彰式及び出発式が行われ小学生が描いた絵をラッピングしたタクシーが走った。

大阪タクシー協会(坂本栄二会長)は8月5日、OBCラジオとタイアップした企画を組み、午前中は「タクシーの日スペシャル/新しいおとなの朝に! ハッピープラス」、午後は「ほんまもん! 原田年晴です」などのコーナーで、トークセッションを繰り広げた。また、随所にデュオ「あまゆーず」が歌う「タクシーに乗ろうよ」をバックにしたタクシー利用を促すCМが流れた。

坂本篤紀・広報サービス委員長(日本城タクシー社長)が「ほんまもん! 原田年晴です」のコーナーに出演。アプリ配車、運賃改定、タクシーの働き方改革、UD車両等を織り込んだトークを展開。原田氏の突っ込みに対する的確な返しの速さに「坂本さん、これから3時間、私の代わりにここでDJやりますか」と言われたりした。

午後5時からは、阪急三番街タクシー乗り場付近など市域の主要ターミナルで、タクシーの日が印刷されたミニうちわと500円分のタクシー乗車券1枚をセットにしたグッズを利用者等に配布しするキャンペーンを行った。

今回で3回目を迎えた京都府タクシー協会(兼元秀和会長)が主催する「タクシーフェア2019」(京都市左京区の京都市勧業館・みやこメッセで8月3日開催)では、開会セレモニーで、次のようなコメントが寄せられた。

■兼元秀和・京都府タクシー協会会長の話

進化し続ける京都のタクシーに期待していただきたい。いろんな車種、サービスメニューがあるので、本日のタクシーフェアをもっとタクシーを知る機会にしてほしい。一人でも多くの人にタクシーファンになってほしい。フェアは今回で3回目となるが、法人と個人の垣根を越えて、オール京都的な立場で、いろいろなイベントの準備を重ねてきた。それを今年も踏襲して、オール京都でやっていこう、という話はした。それも、一つの成果だと思っている。

■足利剛・京都運輸支局長の話

タクシー、バス、トラックはたいへんなドライバー不足。そのような中、今回で3回目となる取り組みで、京都府タクシー協会加盟の12社が一堂に会し、一つの目標に向かいタクシーの宣伝や人材確保に取り組むのは、たいへんいいことだ。国土交通省も高く評価している。今、社会情勢の変化がひじょうに早い。そんな中、京都の皆さんは、UDタクシー、アプリ配車、キャッシュレス等、適切に対応していただいている。今、このときも全国で走っているタクシーの安全を祈念している。

■岩垣武・京都地方個人タクシー協会会長の話

昨今、いろいろなタクシーが出ており、配車アプリや外国人対応ができないと京都では難しいが、たいへんおもしろい仕事だと思う。タクシー運転者について理解していただき、できれば運転者になってほしいと希望している。


福岡市タクシー協会(安川哲史会長)は8月4日、福岡市中央区の警固神社で、「第3回タクシーデザインコンテスト表彰式及び出発式」を行った。広報・活性化委員会(中川竜輔委員長=丸徳タクシー社長)が企画を進めてきた。

後援は、福岡運輸支局、福岡市教育委員会、九州産業大学、協賛は、福岡県エルピーガススタンド協会、福岡トヨペット株式会社、福岡トヨタ自動車株式会社、日産自動車販売株式会社、のこのしまアイランドパーク、かしいかえんシルバニアガーデン、福岡県タクシー協会。

今年は、福岡市内の全小学校5、6年生を対象に募集したところ、144校中74校805通の応募があり、その中から8作品が選ばれ、最優秀賞には田隅小学校(早良区)の6年生が受賞。同作品は、同小学校に近いところに営業所がある丸徳タクシー、安川タクシー、オーケータクシー、西鉄タクシー、早良第一交通から各1両、計5両のタクシーにラッピングされた。優秀賞は八田小学校(東区)の6年生2人。こららの作品は、福岡交通、東部タクシーのタクシー車両にラッピングされた。南当仁小学校(中央区)の5年生の作品は、大濠タクシー、三宅小学区(南区)の5年生の作品は日新交通、長尾小学校(城南区)からは5年生2人の作品が選ばれ、大池タクシー、文化タクシーにそれぞれラッピングされた。壱岐小学校(西区)の6年生の作品は、大池タクシーの車両にラッピングされた。

最優秀賞(1人)には図書カード1万円分と賞状付き盾、優秀賞(7人)には各図書カード5000円分と表彰状、佳作(10人)には図書カード3000円分と賞状が授与された。

安川会長は「タクシーの日に合わせて行われるタクシーデザインコンテストは、今回で3回目となるが、どの作品も素晴らしい。自分の絵が表彰されたという体験を今後に生かしてほしい」と述べた。

タクシーデザインコンテストの企画の中心となった後藤宏・九州産業大学教授は「今回で3回目を迎えたが、デザインが素晴らしく、感銘を受けた。最優秀賞を選定するのに苦心するほど、全体がレベルアップしている」と述べた。近藤教授は、各表彰状にそれぞれに作品について講評を書き込んで贈呈した。

坂本正弘・福岡運輸支局長は「タクシーの日に小学生がデザインした絵がラッピングされ、町の中を走る。それぞれのデザインが素晴らしかった」と語った。

写真:上=阪急三番街タクシー乗り場で利用者にグッズを手渡す坂本栄二・大阪タクシー協会会長(左)、中=京都タクシーフェア、開場前に親子連れの長蛇の列、下=福岡市タクシー協会のデザインコンテスト。ラッピングした最優秀賞の作品