京都で訪日外国人向けタクシー 3月1日スタート
その名も フォーリンフレンドリータクシー
流暢な外国語よりもコミュニケーション能力重視87人
2016年2月16日
【京都】京都で訪日外国人向けタクシーの実証実験が、3月1日スタートする。実験期間は1年。これに伴い、全国で初めて、専用乗り場をJR京都駅烏丸口(正面)にあるタクシー乗り場東側に設置する。運用時間は毎日午前9時~午後5時。
運転者はFFタクシーの乗務員証を携帯し、腕章を着用する。車両にはドアー側面に「京」をデザインしたFFタクシーのマグネット・ステッカー、専用屋上灯(横長)、またVISAステッカーが取り付けられる。
呼び名はフォーリンフレンドリータクシー(FFタクシー)で、京都市域訪日外国人向けタクシー認定制度で認定された運転者及び車両23社87人69両が参加。参加人数で最も多いのは彌榮自動車の10人、最も多い車両数はエムケイと高速タクシーの7両。外国人優先が原則だが、スーツケース等の大型荷物を持った人や車いす、ベビーカーを使っている人なら、外国人でなくても専用乗り場から乗車できる。
運転者の認定は、外国人旅行者と円滑に意思疎通が図れる人(翻訳アプリ及び指差しシートの活用も含む)、車両の認定には、大型のスーツケースを2個以上搭載できるワゴンタイプ等、また各種クレジットカード及び交通系IC カード(ICOCA 等)決済機器を搭載している車両(交通系ICカード決裁機器は概ね6箇月以内に搭載計画があること)などが基準。
先行して昨年スタートした大阪インターナショナル・ビジターズタクシーのように英検、TOEIC、大阪、京都など御当地検定の合格等の有無は、運転者の認定基準に設けられていない。2月21日には京都市伏見区の「京都自動車会館」で実証実験スタートに向けた全体説明会が開かれる。