3月からの懸案 落着か
大阪タクシー協会 第40回理事会
三野会長 過去の議事進行に誤りと陳謝
特定地域同意 不公平是正を条件とせず
2015年9月21日付・第343号
【大阪】大阪タクシー協会の三野文男会長は、夏休みとなった8月を挟み、2カ月ぶりに開催された第40回理事会で、3月開催の第35回理事会で牛島経営委員長の経営委員会報告の扱いで修正を求めたことは不適切だったと陳謝した。この問題を指摘したのは薬師寺最高顧問理事だったが、この件に関連した発言はなかった。
(一社)大阪タクシー協会(三野文男会長)は9月18日、大阪市中央区の「大阪堺筋ビル」で第40回理事会を開いた。
冒頭、三野会長は、「交通安全委員会は特に熱い中、地域公共交通の秩序維持のためキタ、ミナミの夜間街頭指導に出動したことに感謝したい」とした上で、「9月21日から10日間、秋の全国交通安全運動が展開される。タクシー協会が独自に取り組む運動のほか、会員各位は地元の警察と連携を密にして、一層安全運動の成果を上げてほしい」と呼びかけた。
また大阪の女性運転者比率は全国最低となっていることで、女性部会が女性運転者の雇用拡大を検討しているとして「他の会員も女性部会の取り組みを参考にして広く女性運転者雇用拡大に取り組んでほしい」と要請した。
7月30日に関空で出発式が行われたインターナショナルビジターズタクシーについて全タク連で報告したところ、関心た高かったとして「1人でも多くの参画者が増え、日本の良さが海外に定着することを願っている」とした。
第35回理事会(3月開催)の議事進行に際し、「牛島経営委員長から、『特定地域の指定に同意するにあたり、旧特措法に基づいた事業再構築として一定率の減休車を実施していない事業者は、不足分の減休車を行うことを前提とすることを経営委員会全員で一致した』との報告があったが、議長の私は不公平の是正の決議がなされなければ、大阪タクシー協会は特定地域に指定しないことにせざるをえないものと理解したので、『不公平是正を同意への縛りとはせず、まず同意してその後に不公平是正は提起できるもの』として修正を要請した。理事会の進め方としては、委員会報告に対し、会長として修正を迫ることになるので、委員会に差し戻し、会長の意向を受けた再協議に委ねるか、会長の修正意見に対し、理事に直接賛否を問うという手続きを踏むべきだった。理事の皆さんの議決の賛否の権利を侵すことになり申し訳ない」と陳謝した。
三野会長は牛島憲人・経営委員長にも「迷惑をかけた」とし、「議事進行の誤りを再度犯さないためにも、一層定款に基づく協会運営に努めたい。再発防止に本日の理事会から専務理事(足立堅治氏)が座ることになった」とした。また定款違反の指摘をした薬師寺薫・最高顧問理事に対して謝意を表明した。
牛島・経営委員長は会長発言に絡み、先の経営委員会冒頭、独断で委員会で取り決めた内容を反故にしたことは自身の責任として委員長継続の是非を問うたところ、職務継続の声が多数あったことから、それらの声に従ったと報告した。