懲りないウーバー 今度は東京
福岡のライドシェア中止指導から4カ月
「グレーならやっちゃえ」具現化
2015年8月11日付・第340号
【東京】ウーバー(Uber Tokyo)のホームページで Tokyo)のホームページで7月、白タク・ライドシェアの募集が掲載された。すでに一部業界紙で取り上げられており、ご存知の人は多いと思うが、全タク連や在京労働団体が抗議した結果、ウーバー側は奇しくも8月5日のタクシーの日、白タク・ライドシェアに関する部分を削除した。大阪を撤退し、大阪でしか運用していなかったことから日本撤退となったヘイローも「次の一手」を狙い、今度は関東方面で動き出したもようだ。
ウーバーのホームページで削除された部分には、「オンデマンドでのご乗車/通勤でも、空港への移動でも、街の外へお出かけでも、Uber App なら信頼のご乗車を提供いたします。お手頃価格からプレミアムなご乗車まで準備完了。アプリから自動でお支払いでき、料金も通常はタクシーよりも低価格です。」とあり、「詳細はこちら」をクリックすると、「UBER で運転しよう! ご都合にあわせて働いて下さい。Tokyo でのそれぞれの契約者によるドライバー勤務は、フルタイムでパートタイムでも、フレキシブルに対応が可能です。詳細は Uber にお任せいただき、ドライバーの皆様は勤務に集中できます。」と書かれたページに移る。
さらに「詳細はこちら」をクリックすると、ドライバー登録フォームへ。そこにはどこにもタクシー会社名を記入する欄はなく、名前と姓をローマ字で、メールアドレス、電話番号、パスワード、都市名、招待コード(任意)を入力するようになっている。まさにタクシー運転者でなくても登録できる形だ。そして、キャッチコピーとあわせ、「稼ぎも申し分なし。/車をお持ちですか? 自家用車を『お金のなる木』に変えてみましょう。活気あふれる街で簡単にひと稼ぎ。必要なものはもうお手元にそろっています。」「ご都合に合わせて勤務してください。/定時で仕事を切り上げた後のお時間を持て余していませんか? Uber のドライバーは、独立した契約者としてお好きな時間に勤務頂けます。ご自身っでスケジュールを管理頂けるため、無理なスケジュールを強いられる心配もありません。」「オフィスも上司もいません。/Uber のドライバー勤務は自由で快適。いつ勤務して、どこへ、誰を迎えにいくのかは、ご自身でお選び頂けます。」――などの刺激的かつ甘い言葉が羅列されていた。
削除後はどうなっているのか。タクシー業界の指摘後、「自家用車を『お金のなる木』に変えてみましょう。」などという「証拠」部分は削除されたが、「よくあるご質問」では「自分の車で勤務することはできますか?」という質問に「もちろんです。ドライバーの皆様は、Uber をご利用いただける多くの都市において自家用車で勤務しています。」とある。
また「自分の都合に合わせて勤務できますか?」という質問に「Uber を使えば、ご自身でスケジュール管理頂けます。勤務が可能な際には、お車に乗り、お客様からの依頼を受けるだけ。他にご予約がある場合には、再び勤務出来るようになるまでオフライン状態を維持して下さい。」――という言葉が掲載されており、白タク・ライドシェアは隠れて募集しているとも解釈される。
ただ、ドライバー登録フォームには、法人ハイヤー・タクシー会社名等を入力する欄が設けられており、個人や一般は受け付けないようだが…。