奈タ協、一般社団法人としてスタート
来年10月の運転者登録制度発足を視野
昭和23年任意団体結成後、65年余り
2014年6月11日付・第299号
【奈良】一般社団法人奈良県タクシー協会の設立総会(平成26年度通常総会)が6月6日、橿原市の「橿原観光ホテル」で開かれた。設立総会では、任意団体の奈良県タクシー協会を解散し、一般社団法人奈良県タクシー協会を設立、旧協会の残余財産の引き継ぎ、その他各種引き継ぎ、会員、専門委員会、事務局及び諸規定等の引き継ぎを了承した。 専門委員会は経営委員会、労務委員会、技術環境委員会、交通委員会、地域交通活性化特別委員会の5委員会とした。
理事・監事の任期は平成28年通常総会終了まで。一般社団法人の設立登記日は4月1日、旧協会の解散日は3月31日。一般社団法人奈良県タクシー協会は任意団体の奈良県タクシー協会を母体として法人移行。
池田誠也会長が冒頭で発言したように、来年の運転者登録制度導入等に備える。昭和23年に奈良県旅客自動車協会として結成し、昭和39年、奈良県タクシー協会と改称。
通常総会冒頭、池田誠也会長は「4月1日の消費増税に伴う公定幅運賃移行時には、皆様がたの深い見識あるご理解により無事に実施できたことに感謝を申し上げたい」と表明。
そのうえで、リーマンショック後の景気低迷から、アベノミクスを経た今日まで、タクシー業界では景気回復が実感できていないとしたうえで、改正タクシー特措法等が1月27日施行されたことを受け、「平成27年10月1日からタクシー運転者登録制度が全国的に拡大される。これらにより、タクシー業界は新しい局面を迎えることになった。当協会はこれを機に一般社団法人化の準備を進めてきたが、4月1日に無事設立登記を終えることができた。これもひとえに関係各位ならびに会員の皆様のおかげと感謝している。この場から厚く御礼を申し上げます」と重ねて謝意を表明。
また奈タ協の歴史を振り返り、「昭和23年1月1日、ハイタク事業の健全なる発展を期し、公共の福祉を増進し、併せて業者間の親睦を図ることを目的に、奈良県旅客自動車協会として結成された。昭和39年8月8日、奈良県タクシー協会と改称し、平成26年3月まで任意団体として歩んできた。今般、平成26年4月1日より一般社団法人に移行し、会員の皆様と共に、新たな道を歩んでいくことになった」と述べた。