全大個 アプリ配車「ヘイロー」参加者募集
現在360者が導入するスマホ配車に加え
低コストで広範囲のエリアで顧客獲得目指す
2014年5月26日付・第297号
【大阪】全大阪個人タクシー協同組合(新山紀之理事長)は5月20日の理事会で、英国発のタクシーアプリ「ヘイロー」に参加する組合員を募集することを決めた。今後2カ月でどの程度の参加者があるのかが分かる。
同協組の無線配車はスマホに移行した。4月1日に導入したスマート・ツー・タクシー(広島・エコーシステム社)配車システムは現在、360者で運用しており、次の段階で大阪個人タクシー連合会にも広め、年内には400者で運用する方向だが、そのうえで、昨年12月にヘイローへの参加も決め、これまでの間、契約その他の条件面を詰めてきた。
事業担当の和田廣一・副理事長は、「個人タクシーは市域交通圏のほぼ全面にわたり組合員が分布している。ここが法人との違いで、今まで配車できなかった地域のデータを提供してもらい、配車要請のあった時間帯を含め効率よく対応できるようにしていきたい。ヘイローは配車を受けなければ費用は発生しない。それから今後、チケットレス、カードレスの時代になった場合のことを考え、アプリ配車に慣れるのにヘイローが一番適していると思う」と語った。
一方、ウーバーについては「まだウーバーからは話はないが、大阪に出てくるのかなと思う。現在、一般ハイヤーで導入されていると聞くが、ハイヤーの形態が私どの個人タクシーにも適用できるのかは、運輸局やさまざまな機関と相談して了解を取らないことには前に動けない。ただ、東京ではエムケイだけでなく、日個連や東個協がキチンとやれるという状況になれば大阪でも扱うことにやぶさかではない。しかし、その場合でもウーバーの需要に耐えられるグレードの車両で対応しなければならないと思っている」との認識を示した。