大阪タクシーセンター 第12回優良運転者表彰
親切善行 人命救助 法人10社23人、個人5者
2014年4月28日付・第294号
【大阪】(公財)大阪タクシーセンター(加藤誠会長)は4月24日、大阪市中央区の「プリムローズ大阪」で、第12回優良運転者表彰式を行った。今回受賞したのは28人で、内訳は法人10社23人、個人5者。親切善行で利用者から感謝された運転者や人命救助に協力した運転者で、過去5年間にわたり道運法などによる行政処分を受けておらず、過去3年間、苦情や指導を受けず、過去1年間、責任事故や道交法違反がないなどの基準を満たした人が対象。
加藤会長は主催者を代表し「受賞された28人の皆さま、おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます」とあいさつし、「本日受賞された皆さまは、親切善行等の行きとどいたサービスの提供により利用者から感謝された人たちで、常に関係法令を遵守され、輸送の安全の確保と利用者へのサービス向上に務めてこられた、他の運転者の模範となる人たち。皆さまのこれまでの努力・尽力に対し、衷心より深く経緯を表するとともに、厚く御礼を申し上げたい」とした上で、「本日受賞された皆さまは、日々のタクシー営業において、安全・安心を第一に周囲の皆さまから高い評価が得られるように頑張ってこられた人ばかり。タクシーセンターにおいても、タクシー運転者による違法行為や不適切な行為が少しでも減少し、タクシーが市民の皆さまから安心・安全で信頼される乗物として評価されるよう、常に利用者の目線に立った事業に心がけ、運送の安全と利用者利便の増進に向け、適正化事業実施機関としての役割を確実に果たしていく所存だ。今日。タクシーを取り巻く環境はたいへん厳しいものがあるが、当センターが実施した利用者の意識調査によると、近距離利用のタクシーサービスが向上すれば、利用を増やしたいと思っている人は数多くおられる。皆さま方には、これからもタクシー事業の先頭に立ち、市民の皆さまが安心・安全・快適に利用できるよう、引き続きお願いしたい」と述べた。
来賓祝辞では、阿部竜矢・近運局自動車交通部長が「言うまでもないが、タクシーは地域公共交通機関であり、サービス業でもある。タクシー車内のせまい空間で、運転者一人ひとりがサービスを提供することがタクシーの評価を支えている。本日受賞された皆さまは利用者が乗車中、心あたたまる客扱いや心配りをされたことから、利用者から感謝の言葉をいただいたと承っている。日々、ひじょうに多くの利用者を乗せるなか、運転者も不愉快な思いをされることもあろうかと思うが、利用者に対しては、ひじょうに心遣いあるサービスを提供された。他の運転者の模範になる対応をされたことに高く敬意を表したい。タクシーはおそらく観光客がその地域で最初に接する地元の人。運転者のサービスが地域の評価を決めると言っても過言ではない。タクシーの模範となるサービスを継続してほしい。2020年には東京五輪、パラリンピックも決まった。多種多様な利用者が各地域を訪れ、タクシーを利用することになる。今後もますますタクシーサービスに磨きをかけ、日本のタクシー、大阪のタクシーの評価を高めてほしい。タクシーセンターに対しては、このような制度を設け、サービス向上等、業界の発展に取り組まれていることに、ご尽力に心より敬意を表したい」とした。
このほか、大阪府大阪タクシー協会警本部金治交通総務課長は「全体が微減するなか、タクシーの交通事故は横ばいで推移している。本年に入り、交通事故発生件数は若干減少しているが、大きな事故につながりかねない事故が発生している。死亡事故をなくすため、しっかりと指導したい」。迫田謙典副会長は「今後は利用者サービス向上と活性化への取り組みを強め、需要の回復へと務めていかねばならないと考えている。何かと厳しい営業環境のなか、安全運転と行き届いたサービス提供はもちろんのこと、各般にわたる善行の実践が本日受賞の栄誉に浴されたと思う」などと述べ、祝福した。
▽受賞者の所属と氏名 ※敬称略=河野耕作(大阪第一交通)、糸賀明男、上林幸市、光村明、小柳幸治、澤井政樹、松浦周二、松村昌信(以上、国際興業大阪)、赤座和夫、岡本正己、小村国広(以上、堺相互タクシー)、眞木寛(堺日本交通)、林利一(大丸タクシー)、平塚清(高井田交通)、山下政明(ナショナルタクシー)、糸谷秀夫、内山徳一、高橋秀行、掘下藤一(以上、日本交通)、井上義之、平山重敏、山口良則(以上、日本タクシー)、倉科正(龍華交通)、車谷好崇、村上栄三、山川修、山本秀雄、米田良文(以上、個人タクシー)