2014マレーシア観光年 タクシーラッピングでPR
山根・珊瑚交通社長「広告収入で全運転者とマレーシアへ」

2014年2月10日付・第285号

【大阪】マレーシア政府観光局(スハイミ・シャハルディン・大阪支局長)は2014年をマレーシア観光年(ビジット・マレーシア・イヤ―)とし、全世界的に大規模なプロモーションを展開。

ラッピングタクシーの走行開始に先駆け、PRのため来日したダト・スリ・モハメッド・ナズリ・ビン・アブドゥル・アジズ観光文化大臣は2月6日、大阪市北区の「ホテルヒルトン大阪」でキックオフ記者会見を行った。

アジズ観光文化大臣は「西日本地区で観光プロモーションが実現し光栄に思う。2014年はマレーシア観光年であると共に、1957年に日本との国交が樹立してから57年目を迎える特別な年。本年のマレーシア観光年を機に、西日本地区ともさらなる交流が深まっていくことを期待する」と述べた。また同日は、近運局の阿部竜矢・自動車交通部長、西川孝秀・旅客第二課長、山口勝彦・企画観光部次長らを交え、レセプションが行われた。

ラッピングタクシーは、ビーチ、ショッピング、ゴルフ、伝統文化の4デザインがあり、それぞれに観光年のロゴを掲げている。大阪の珊瑚タクシーグループ(120両)、神戸の東洋タクシー、神戸タクシー、甲南交通、明和タクシー、葵タクシー、山手モータース、垂水タクシー(計120両)が2月7日~2015年1月31日、福岡のあけぼのタクシー(120両)が昨年10月1日~9月30日の各1年間走行する。

2月6日の記者会見で、珊瑚交通の山根社長は「このたび珊瑚交通、SSK交通がラッピング装着に至ったのは、昨年12月、ダト・スリ・モハメッド・ナズリ・ビン・アブドゥル・アジズ観光文化大臣が来日した際、大臣から直接観光に対する熱い思いを聞かせていただいた。微力だが、できるかぎりの協力をするという決意に至った。日本も1月17日、観光立国関係閣僚会議において今後の観光振興策の進め方を決定したことや、昨年初めて訪日外国人旅行客数が1000万人を突破したことを報道で知った。マレーシアも日本も観光の目的は同じであり、タクシー事業者も観光事業に携わっている。我われはタクシー事業者としてタクシーでできることを最大限努力し実行していく。またこのたびの広告収入を利用し、全乗務社員を対象に5月、マレーシア研修旅行を実施することになった。乗務社員がマレーシアで感じたことを、ラッピングタクシーを見て乗車してきた利用者に、マレーシアの良さをPRできればと思っている。また日本を訪れる諸外国の人に大阪の良さをPRできればと思っている。私どもの会社が、マレーシアや日本のためになるのなら、これほど喜ばしいことはない。精一杯努力したい」と述べ、満場の拍手を浴びた。