エッセンシャルワーカーと言うならワクチンの優先接種を

2021年2月1日・第509/214号

国交省関係機関が主催する講演会などで、主催者は枕詞のようにタクシー運転者を「コロナ感染拡大が続く中、エッセンシャルワーカーとして公共交通の維持に務めていることに敬意を表する」と称える場面が多くなった。

エッセンシャルワーカーとは、「コロナ禍の緊急事態下においても簡単にストップするわけにはいかない仕事に従事する人々に対し、感謝や尊敬の念を込めた呼称として使われる」と説明されている。

タクシー運転者の平均年齢は60歳を超え、感染防止対策を行っていても、年齢の関係でコロナ感染の確率は高いとされる。そのため、全自交労連は危険手当として1乗務日1万円の支給を春闘で求めていくと春闘方針に定めた。

そのような手当も必要かもしれないが、他のエッセンシャルワーカーである医療従事者には、まさに危険手当のような形でコロナワクチンの接種が優先され、今月末からの開始準備が進められている。

全自交労連傘下組合で最初のコロナ感染者は昨年2月、石川県で出た。これが県初の感染者となった。マスク着用でも酔客に接触した結果、感染してしまったということだ。

60歳台前半への接種は5月以降の予定だが。高齢運転者の職場離れの一番の理由はコロナ感染が怖いからだというデータもある。ワクチン接種で安心して働ける環境を若い運転者にも平等に与えられれば、エッセンシャルワーカーとしての自覚は高まり、反転して増加する可能性もあるだろう。

<山田>

写真:エッセンシャルタクシーとして試験運行しているジャパンタクシー