GoTo成功のためにも抗原検査をツアーセットにすべき

2020年10月1日・第499/204号

最近では、元大リーガーの上原浩治氏が米国からの帰国時の検査で、新型コロナ陽性反応が出て、一時隔離されていたことをツイッターなどで明らかにしている。

自らは自覚症状は全くなく、隔離されている間も至って元気だったとしている。マスク、手洗い、うがい、ソーシャルディスタンスなど感染対策を励行していても感染する可能性があるのが、新型コロナの怖いところだろう。

上原氏は、自分の感染で、濃厚接触者として利用した飛行機で同じ空間にいたCAも二週間の待機を余儀なくされたことを知り、「申し訳ない」と記している。

陽性と判定が出たのはPCR検査ではなく、比較的簡易にできる抗原検査によるものだった。抗原検査は、タクシー業界では7月、東京エムケイが、社内勤務の無線オペレーターが感染したことを受け、運転者全員に受けさせた。

新型コロナへの対応の一例として、日本城タクシーの坂本篤紀社長は、テレビ朝日系列の「テレビタックル」に出演した際、「GoToトラベルなんかは新型コロナウィルスに感染しているか否か、PCRなどの検査をしてから行かすべきだ」と提言したがカットされたとしている。

実は、坂本氏のように主張する専門家は多い。旅行会社は、仮に「第二波」が来たとしてもGoToトラベルを続けるなら、ツアーの最初と最後に、せめて抗原検査をオプションなりでセットにする努力をすべきであろう。

<山田>