北港観光バス、日本城タクシーの路線バスを傘下に
京丹後のライドシェア対策を日本タクシーグループが後押し
地域に親しまれ30年 7月1日から新たな歴史スタート


【大阪】日本タクシーグループ(坂本克己代表)の北港観光バス(大阪市旭区、坂本和也社長)は6月30日、譲渡譲受申請の認可を近畿運輸局から受け、日本城タクシー(大阪市住之江区、坂本篤紀社長)の路線バス事業(小型バス8両)を、すべて引き継いだ。

  引き継いだのは、大阪市住吉区・東住吉区・平野区、大阪府松原市を運行していいる、あびこ・天美北線と西田辺・瓜破線の2路線。この他、大阪市から、国際フェリー乗り場〜コスモスクエア間の往復運行を受託しているが、ここも傘下に収めた。総運行距離はフェリー路線を除く、往復約25キロ。

  1970年代のジット二―構想を出発点として、昭和60年7月から30年にわたり、地元に親しまれ、地域住民の生活の足として、役割を果たしてきた日本城タクシーの路線バスは7月1日から、日本タクシーグループの傘下に入る。

  開業からしばらくは、元祖コミュミニティバスとして大阪市営バスの輸送を補完する役割を果たしてきた。市バスと一定住分けされていた時代には、路線バス事業は黒字経営だったが、近年は市バス路線が延長され、競合関係が激化することもあり、赤字が続いていた。

  一方、北港観光バスは、サークルバス、舞洲アクティブバス、コスモドリームライン、中之島ループバス、あさひあったかバスなど、大阪の中心部を運行する民間の路線バス事業者として長年、ノウハウを蓄積してきた。その経験を生かして集客を高め、アイデアを駆使した坂本和也社長の手腕で早期黒字化を目指すが、現在運行中の「日本城タクシーバス」はその姿のまま、しばらく営業を続けるもようだ。

  日本城タクシーの坂本篤紀社長は京丹後市のライドシェア政策に対抗し、大阪・京都業界に先駆けて、交通空白地だった同市網野町に営業区域拡張申請を行うなどで、全国業界の共感を呼び、支援を申し出る事業者も多かったが、日本タクシーグループは今回の譲渡譲受で事実上、多額の支援を行うことになった。

  今後、坂本社長は一層、京丹後市内での交通空白地解消に務め、ウーバー排除に尽力する構えだ。また大阪では、タクシー事業と貸切バス事業に専念するとしている。