実地検分で「右乗り」断念  JR大阪駅 乗場移転  労組「利用者利便は良くならない」

(トラポルト・ファクス・メールサービス  2013年5月1日付・第385号)

  JR大阪駅におけるタクシー乗降場移転対策協議会の第4回幹事会が4月30日、大阪市中央区の「大阪合同庁舎4号館」で開かれた。

  幹事会冒頭、3月末で定年退職した土井眞三・前大阪運輸支局長に代わり、4月1日付けで支局長に就任した竹内哲也氏を新議長に選任。
  竹内氏は「タクシー事業にとって、最も重要な使命が安全の確保。一方で、利用者から見ると、どこからでも、どこへでも行けるタクシーは便利な乗り物。当然のことながら、交通法規を遵守しなければならない。タクシーが大阪駅周辺の渋滞の原因やタクシーの駐停車が他の車両の事故の原因となるのは良くないと考える。また駅前ということで、利用者利便も考慮しながら、今まで3回開かれた幹事会で皆さんの貴重な意見をいただいている。それら意見を踏まえ、大阪の玄関口にふさわしい乗り場になるよう、その基本になるルールを皆さんに示していきたい」と抱負を述べた。

  当日は、利用者利便を図ることを目的に、3月12日に行われた移転先のJR大阪駅西口(桜橋口)乗り場予定地における実地検分の結果を踏まえ意見交換された。

  桜橋改札口から出てすぐのところに貨物車荷捌き用に設けられている歩道切り込みを利用した右側からの乗り込みは、実車後数メートルで信号に差し掛かるため左折の場合は行進車両と交錯するなど混雑が予想されるほか、助手席側に乗り込む際には危険が伴うなどの理由で断念することが確認された。
  また実車・空車で退出する場合は旧大阪中央郵便局の東側を通る四ツ橋筋に設けられている信号に従わなければならないが、大阪タクシーセンターの調べによると現在、左折レーン7割、右折レーン3割の割合となっているため、労働側幹事を中心に「乗り場設置で予想される交通混雑を緩和するため、現在の右折レーンについては右左折できるようにしてほしい」という要望が出され、大阪府警が持ち帰り検討することになった。

  タクシーの右側からの乗車が断念されたことから、JR西日本作成の当初青写真通りの乗り場位置では利用者は横断歩道を渡らなければならないため、雨天の利便確保のため歩道上に上屋を設置してほしいという要望が出された。これについてはJR西日本などが持ち帰り検討を約束した。
  乗り場移転で予想される乗り場内での問題に関する幹事会はこれで終了となり、次回幹事会からは乗り場外で発生が予想される諸問題解決に向けた協議が行われる見通し。

  第4回幹事会出席した幹事は、竹内・大運支局長のほか、西川・近運局旅客第二課長、黒田・大運支局首席企画専門官、古知・大タ協副会長、吉田・大阪市都市計画局計画部交通再策課課長代理、種子・大阪市建設局道路部調整課課長補佐、新居・大阪府警本部交通総務課課長補佐、水代・大阪府警本部交通総務課課長補佐、岡田・大阪府警本部駐車対策課課長補佐、田中・曽根崎警察署交通課長補佐、大久保・JR西日本近畿統括本部企画担当課長代理、石井・大タ協常務理事、吉岡・ワンコインタク協会事務局長、鍋谷・全大個協会事務局長、岡島・大阪タクシーセンター常務理事、加藤・全自交大阪地連委員長、安藤・交通労連関西地総ハイタク副部会長、庭和田・自交総連大阪地連書記長、平兼・大阪阪神タクシー労組委員長、前田・私鉄ハイタク協議会副議長。このほか、関係者が傍聴した。