白タク合法化阻止決議
4期8年務め五十嵐氏勇退
小川敬二氏 交通労連ハイタク部会長

(2015年9月21日付・第343号)

【東京】交通労連ハイタク部会は9月17日、東京都中央区の「ホテル・マリナーズコート東京」で、2016 第1回中央委員会を開き、任期満了に伴う役員改選を行い、「白タク行為合法化を断固阻止する決議」を全会一致で採択した。

  役員改選では4期8年部会長を務めた五十嵐真也氏(信越地方総支部)が勇退し、小川敬二氏(関西総支部部会長)を選任した。小川氏は日本タクシー労組委員長。

  五十嵐氏は勇退にあたり、「タクシー特措法成立時と改正時に携わることができたのが一番胸に残っている。また新潟カルテル被疑事件では交通労連が中心となり、公取委前に新潟からバス2両で駆けつけるなど他団体の応援も含め290人が抗議行動を行った。ハイタク産業は厳しい状況だが、少しずつ灯りが見えてきたような気がする」と在任中を振り返った。五十嵐氏はハイタク部会顧問に委嘱された。

  小川・新部会長は就任にあたり、「各地でさまざまな問題を抱えている。ウーバー、リフト、ロボットタクシーなど新しい外敵が次々と参入を図っている。そうした厳しい中、ベテランの五十嵐部会長、中野隆士幹事(九州地方総支部)が退任される。労をねぎらうとともに、やり残したであろう数々の問題解決に向け、今までの労働運動を継承しつつ、新しい社会に対応できる新しい労働運動を、新しい役員体制で皆さんとともに歩んでいきたい」と決意を表明した。小川氏は同日、引き続き開催された交通労連役員改選で、副委員長に選出された。

  交通労連関西地方総支部ハイタク部会の安藤浩一書記長は交通労連ハイタク部会 2016 第1回中央委員会で、次期運動方針案に加えてほしいとして、次の3点を提案した。

  ①年齢制限について労組として言及する時期に来ている ②悪質運転者の排除――管轄は運転者証を交付する大阪タクシーセンターだが、A社を辞めるにあたり、B社が支度金を用意して待っているという状況だ。微妙な問題かもしれないが、執行部で検討してほしい ③大阪の5・5遠割の撤廃は労働条件改善ではない。もともと9000円超え分1割引が普通だった。改善ではなく、元に戻すという表現に(議案書の記述を)変えてほしい

  これに対し、手水辰也・事務局長は「年齢制限については、執行部でこれから検討させてほしい。悪質運転者問題については、どのような形で進めるか検討したい。遠割については、9000円超え分1割引もやっていない地域がある。最低でも9000円超え分1割引だろうということで、今後大阪で次の動きが起こる前に業界団体に要請するなど行動を起こしたい」と答えた。

  安藤氏が提案した3点のうち、悪質運転者問題については、石渡伸治氏(神奈川交通運輸労組)が「私は(神奈川)タクシーセンターの指導課へ月に3、4回行き、違法辻待を注意してほしいと要請したり、ときには自分が街頭に立って指導するときもある。やはり真面目にやっている運転者が浮かばれなければ『組合なんか要らない』と言われてしまう。安藤氏の気持ちと私の気持ちは同じだ」と自らの経験を語り、取り組みにエールを送った。