民主タク議連が今年2回目の総会
ウーバーライドシェアに続く白タク合法化問題
業界労使 国交省からヒアリング

(2015年7月1日付・第336号)

【東京】民主党タクシー政策議員連盟(前田武志会長)は6月25日、東京都千代田区の「参議院議員会館」で今年2回目となる総会を開いた。

  当日は全タク連、ハイタクフォーラム、連合、国交省の幹部も出席し、喫緊の課題となっているライドシェア・白タク問題について意見交換した。

  連盟議員の半数近い35人が出席。全タク連からの出席者は、富田昌孝会長、坂本克己・タクシー事業適正化活性化推進特別委員会本部長、川鍋一朗副会長(東タ協会長)、三野文男副会長(大タ協会長)、中井眞紀理事(福岡市タ協会長)、神谷俊広理事長の6人。

  ウーバーやリフトは東京、大阪、福岡の大都市圏でライドシェア参入をうかがっている。

  冒頭、前田会長は「いよいよ今日から延長国会になった。この際、現状の動きを教えていただきたい。特定地域指定も進み始めたところだ。そのような中で総会を開催しようとしていたところ、どうも不穏な動きがあると聞いた。せっかくウーバーは皆さんの力で排除したにもかかわらず、手を変え品を変えやってきたというような話も聞いている。その辺のところも含め、ぜひ皆さんから話を伺い、議連先生の意見をいただき、民主党が進めてきたタクシーが国民のための公共交通を担う大きな役割をこれまでにも果たしてきたし、今後も大いに期待する。一方、職場環境、経営環境がひじょうに厳しいところに追い込まれているという問題意識をもって政策を進めてきたので、先生がたの力で現況を打開して前進していきたい」と述べた。

  国交省は「シェアリングエコノミーの提案で『マイカー』という提案が出てきた。もしこれがウーバーのようなものであれば、白タク行為だ」と説明。質疑応答で「白タクは違法行為。ましてや道運法の改正を狙うというのはとんでもない話。法は安全のためのものだ」とした。

  全タク連は特定地域指定について「29地域のみが候補になっている。ひじょうに厳しい状況だ。運転者が最賃に抵触しそうな状況で走っているのでは、消費者に安心・安全を含めた良いサービスは提供できない」と訴えた。ライドシェアについては「減車が逆の方向になり、運転者がますます来なくなってしまうので、止めてほしい。道路運送法は利用者保護に目的があるので、企業のためにあるのではないが、道運法の改悪が出てくるようなら、止めてほしい。白タクの正当化は止めてほしい」と要望した。

  川鍋氏はピンクのリボンを車両の前面につけたリフトの写真を示しながら説明。「このようなものが公共交通にふさわしいのか、どうか。雨が降ると、2・5〜2・8倍に料金が上昇する。お金のない人は乗れなくなってしまうのではないか。気に入らない人はカットする。現実に私のスマホからウーバーを呼べない。そのような会社が公共交通に参入してくるのはいかがなものか。東京のタクシーはスマホ配車、UDタクシー、英語のトレーニングなどをやっている」とした。

  ハイタクフォーラムは「リフトについては白タクの合法化を狙っているのではないか。アプリやICTイノベーションには、まったく反対ではない。質の低下は大きな問題」と危機感を示した。坂本氏は「民主党の出番だ。国賊をやっつけろ!」と語気を強めた。