ハイタク・フォーラム ウーバーを厳しく批判
「国土交通省が中止指導しても油断できない」
辻元 民主タク議連幹事長が問題化すると発言

(2015年3月11日付・第326号)

【東京】3月5日、東京・日比谷公会堂で開かれたハイタクフォーラムでは、坂本克己・全タク連タクシー事業適正化・活性化推進特別委員会本部長、民主党タクシー政策議員連盟の辻元清美幹事長ら来賓がそれぞれコメントした。辻元氏、住野氏らは福岡で行われているウーバー・ライドシェアへの批判を込めた話を盛り込んだで発言。この問題は12日、民主タクシー政策議員連盟会合で取り上げられた。出席者の発言はつぎの通り。

  坂本克己・全タク連タクシー事業適正化・活性化推進特別委員会本部長「もともとは皆さんと共に、何とかしなければならない、ということで立ちあがり、ここまで来たが、最後の頂上付近まで来たら、一回ぐらいは止まることもある。頂上に行くための弾みをつけるためで、最後のジャンプに備えて反動をつける必要がある。今はその時期だと思うので、どうか、皆さん頑張りましょう」と呼びかけた。その上で、「内閣府参与に藤井聡という人がいるが、この人はなかなかのもので、堂々と竹中平蔵氏とやり合う。この人は頼りになる」と語った。

  民主党タクシー政策議員連盟の辻元清美幹事長「タクシーの問題の1つは、特定地域の指定が改正タクシー特措法の立法趣旨に基づいて実施されているかどうかという点。民主党が中心になり、もっと規制をキッチリかけていく法案をつくったわけだが、ネジレになり、自民・公明の賛同を受けなければならなくなり、自民・公明の志のある議員の皆さんと一緒にやっと改正した。ところが実施の段階で規制改革会議が横ヤリを入れてきて、指定候補は29地域に留まっている。東京の4交通圏は除外となっているという状況だ。車両総数も全国の30%台に抑えるということで、運用が立法趣旨に沿っていない。これをしっかり正していかなければならない。準特定地域指定解除の問題もまた、大阪の泉州地域などが解除されたわけだが、労働者の給料は少しも上がっていない。日車営収が上がったのは、会社側も働く人も努力してやってるのに、努力した地域は指定から外すということになってしまったら、また激烈な競争にさらされて、タクシー労働者の賃金が一つの大きな指標になっていないので、賃金は放ったらかしのままという状況になりかねない。この点も正していきたい。大阪の問題は蟻の一穴になっては困る。大阪の市と府が一緒になって特区申請しており、しっかりと大阪で止めておく。その旗振り役の竹中さんたちが戻ってきたと同時に慶応大学の岸さんという教授が、『安倍総理の戦後最大の試金石は大阪の府市によるタクシー規制緩和の取り組みだ』と言っている。大阪の私たちだけでなく、全国の支援を受けてしっかりとこの動きに歯止めをかけることが必要だ」と述べた。

  最後に米国ウーバーの動きに触れ、「2月27日に国交省は各方面からの働きかけにより、ライドシェア実験を中止していくという動きになったが、油断できないので、引き続きしっかりと政治の場面でも問題化していくことが大事だと考えている。先日、事業者の大会で、『自分の息子が交通事故に遭った。夜中に病院に担ぎ込まれたという知らせが来た。自動車で行くと3時間かかる道程だが、年配の女性で自動車の運転はできない。その時に何とか病院まで行ってほしいとタクシーを呼び、そのタクシードライバーが親切な人で、お金も持っていないのでコンビニでお金を下ろし、ドライバーに励まされ、泣きながら病院に駆け付けた。帰りも本当に辛い思いをしながら運転者に支えられ、なんとか帰ってきた。息子の命は助かった。本当にありがたかった。タクシーはあってもらわねば困るということが良く分かった』という話を承った。社会を支えている仕事だからこそ、政治も一緒になって、きっちり安心・安全を守っていく。特定地域指定は事業者の既得権益の擁護ではない。利用者、すべての国民のため、働く人の雇用条件を改善して、安心・安全・快適なサービスを消費者に提供し、公共交通を維持するのが改正タクシー特措法の立法趣旨。その趣旨に従い、指定を行い、基準の見直しをしっかりと図っていく。そのために私たちも心ある超党派の議員の皆さんと一緒に皆のために力を尽くして参りたい」と表明した。