深夜の運転者考えると止む無し
最大手・ヤサカ常務取材答える
期待に反し、不毛の運賃競争へ

(2015年2月11日付・第323号)

【京都】彌榮自動車の北川賢持・取締役常務は2月5日、都タクシーグループが申請していた深夜早朝割増料金廃止申請が認可されたことと京都が準特定地域を維持することになったことに関する本紙の取材に次のように答えた。

  ヤサカグループはこれまで、運賃競争をしかけたことはなく、運賃の統一を主張してきた。一部エムケイのような事業者もあり、深夜割増廃止の問題を含めて運賃統一の方向に行ければと期待していた。

  しかし、各社の主張はそれぞれに自社の理屈があり、折り合いがつかなかった。ならば、今以上の京都業界の地盤沈下は予想されることだ。

  深夜早朝割増料金の廃止は利用者には選択肢が広がり、歓迎されるかもしれないが、それで深夜早朝の時間帯の利用者数が増えるとは限らず、経営に影響を与えることになりかねないと懸念する。 すでに恒久認可や期間限定認可で、深夜早朝割増料金を廃止している洛東タクシー、ホテルハイヤー、関西タクシー、比叡タクシー、高速タクシー、興進タクシーの6社に対しては、深夜早朝割増料金を導入している他社に歩調を合わせることに期待していたが、もはや叶わぬこととなった。

  そうなると、我われも深夜早朝割増のない世界に参入せざるをえない。特に夜間に仕事をしている運転者のことを思うと、そうせざるをえない。

  京都は準特定地域の現状が維持されることになった。京都も他地域同様、慢性的な運転者不足が続いており、稼働率が減少している。それぞれの事業者のお家事情もあろうかと思う。

  そのようなこともあり、全タク連の富田昌孝会長が言うような「預かり減車制度」を早期実現していただきたい。