明星自動車タクシー事業廃業へ
需要回復の観光バス事業は継続
安居会長、一部車両引き受け

(2015年2月1日付・第322号)

【京都】明星自動車(谷口守弘社長、京都市左京区、107両)は2月20日でタクシー事業を廃業する。同社には自交総連に加盟する労組があるが、2月11日に清算・分配のための臨時大会、18日に解散のために臨時大会を相次いで開くとしている。

  関係者によると、昨年には取引銀行の系列コンサルタント会社が各方面に譲渡先を探したが条件に叶う事業者はなかったとしている。

  そのため同じ左京区の近隣地域にあり、(一社)京都府タクシー協会の安居早苗会長が社長を務める比叡山観光タクシーが運転者らの引き受けを条件に一定車両を譲渡譲受する方向で調整しているもようだ。

  一方、同社には観光バス事業部があり、現在31両の貸切バスを保有しているが、観光バス事業は存続させ、タクシー事業の廃業・清算が終了した後に社名を「明星観光バス」に変更する方向だ。

  観光バス事業に対しては、すでに(公社)日本バス協会の貸切バス委員会の委員長会社である東京の日の丸交通グループが支援に乗り出しており、タクシー事業の清算に一定の見通しがついた時点で株式譲渡譲受など何らかの形でバス事業を継承するものと予想される。明星自動車の谷口社長は貸切バス委員会の副委員長を務めており、日の丸交通グループとは正副委員長の間柄で知られる。

  一説によると、負債額は数億円に及ぶとも言われており、これが本当だとすれば、今後は多額の負債に対し、どのような処理が行われるのかにも注目が集まる。

  日の丸交通グループの富田昌孝会長は現在、全タク連の会長を務めおり、タクシーではなく貸切バスによってではあるが、グループとして京都進出を果たすことになりそうだ。

  また谷口社長は京タ協副会長を務めており、3人の現職副会長の一角が崩れることにもなる。そのため安居会長は多忙の中、水面下で後任の要請にあたっているとされる。