全タク連正副長会議 サーチャージ等 活発論議
LPガス燃料価格高騰等で東京の60%が赤字
韓国現代含めLPガス車継続使用模索提案も

(2014年10月21日付・第312号)

【東京】全タク連正副会長会議が10月8日、東京都千代田区の「自動車会館」で開かれた。富田会長は「タクシー業界の景気は、東京を含めてなかなか跳ね返ってこない。状況は物価が上昇しても賃金がついてこない。賃金が上昇したおらず、タクシーの需要が回復していない。引き続く不況から脱出できていないのではないか。何とか早く特定地域の指定を受け、それを打開策にしたい」などと発言。

  さらに、富田会長はタクシー運転者の成り手がいないことについて、「タクシーは他産業のレベルではない。特に自動車交通産業の中で、バス・トラックの分野でも人で不足が続いている。整、備分野も成り手がいない」とした上で、「バス・トラックはまだ賃金が良いが、タクシーの賃金は低すぎる。何とか賃金を上昇させ、若い人や良い人材をタクシー業界に迎えたい。それを実現させるためにも特定地域指定は不可欠だ」とした。

  下落傾向にあるものの依然高騰が続くLPガス燃料価格問題に関連して、「東京では60%の事業者が赤字に転落した。収支が良くならないと、燃料の高止まりを吸収できない」として、「この局面で運賃改定を実施するのか、燃油サーチャージを実施するのか、全国的に議論を進めたい」との意向を示した。

  LPガス燃料高騰への対応については、11月7日、岡山市で開催される全国ハイヤー・タクシー事業者大会の決議に追加されることになった。

  このほか、全タク連正副会長会議では、燃料高騰問題について議論になった。例えば、「1回30円〜50円を燃料代として徴収するのはどうか」という意見があり、それに対して、「あくまでも運賃改定でやるべき」という意見があった。

  また中部運輸局から本省に照会すると、「1回に付き定額を徴収する方法はダメというこことだった。あくまでも運賃改定でやるべきという回答があった」という報告があったという。 1回の乗車に対する定額徴収では、「燃料価格が下落した時、メーター機の改造を何回もやらなければならない。メーター改造費とサーチャージ料金の兼ね合いを良く精査していかなければならない」という指摘もあった。

  昨年、一昨年の間に運賃改定を実施した地域では、「サーチャージでないと利用者からの理解が得られない。ただ、大阪など平成9年以降、運賃改定を実施していない地域があるので、それらの地域は運賃改定で対応したらどうか」という意見があった。

  車両価格についても、トヨタ自動車や日産自動車では今後高くなる可能性があり、韓国の現代自動車にLPガスタンクが装着できるように各方面に働きかけたらどうか、という提案もあったという。

  また東京の元タクシー運転者が危険ドラッグを使用して事故を起こした事件に絡み、覚醒剤使用も含め、点呼時にしっかりとチェックしてほしいとの通達があったとの報告があった。これに対し、「日頃からコミュニケーションを取り、本人の健康状態を把握するほかない」との意見が出ている。