MK、ギリギリで下限割れ届け出
深夜利用者の囲い込み最終目的か
国交省の毅然とした是正指導に期待

(2014年3月31日付・第291号)

【京都】エムケイ(青木信明社長)は3月28日、公定幅下限割れへの運賃設定届け出を提出した。

  それによると、タクシーは特定大型=初乗り2km650円、距離加算248mまでごと80円、時間距離併用加算1分30秒までごと80円、時間制30分公定幅・上限、中型=初乗り2km610円、距離加算364mまでごと80円、時間距離併用加算2分15秒までごと80円、時間制30分公定幅・上限、小型=初乗り2km600円、距離加算415mまでごと80円、時間距離併用加算2分30秒までごと80円、時間制30分公定幅・上限。

  ハイヤーは大型=初乗り2km610円、距離加算364mまでごと80円、時間距離併用加算2分15秒までごと80円、時間制30分公定幅・上限、中型=初乗り2km610円、距離加算364mまでごと80円、時間距離併用加算2分15秒までごと80円、時間制30分公定幅・上限。

  エムケイは28日午前、京都運輸支局に公定幅外届け出書等を提出したが、その際、川合宏和・首席運輸企画専門官は「公定幅下限割れの運賃のため、今後は是正勧告を複数回繰り返し行い、20日車の車両停止処分につながる」と伝えた。一方で、近畿運輸局は是正指導・勧告と行政処分について、どのように行うか国土交通省と検討を始めた。

  28日午後、京都市中京区の京都商工会議所で行われた記者会見で、青木信明社長は抵抗する姿勢を示しつつ、「じくじたる思いはあるが、(規制の)幅に入らざるを得ない」と述べ、運賃の再引き上げは不可避との見通しを示した。同時に行政訴訟の検討を始めたことを明言した。

  東京を除く札幌、名古屋、大阪、神戸、福岡などのMKグループ各社も「下限割れ」の運賃を届け出をする(した)とされる。

  ただ、車両停止処分や運賃変更命令など一連の不利益処分が出されたときには裁判所に仮処分申請を行い、現行運賃の保全を行った上で、裁判を行うのでは、との憶測も流れている。

  京都業界では、エムケイの下限割れ届け出に対し、「行政は毅然と対応してほしい」「ルール違反だ。行政指導の結果にエムケイが従わず、公定幅下限割れが続いたとしたら、今度はエムケイの運賃に合わせる事業者が出るのではないかと不安で仕方ない」と語っている。