京都市域交通圏タクシー準特定地域協議会
公定幅運賃で5通りの意見
青木MK社長 利用者代表ら 運賃改定と増税
ダブル値上げに説明責任

(2014年2月17日付・第286号)

【京都】第1回京都市域交通圏タクシー準特定地域協議会が2月10日、京都市伏見区の「京都自動車会館」開かれた。

  船橋文人・京都府タクシー協会専務理事が設置要綱の改正点を了承。幹事会についても同様に了承された。当日出席した16人の委員紹介の後、会長選任の議題に移り、牧村史朗・京タ協会長が西村弘・関西大学社会安全学部教授を会長に推薦することを表明した。

  これに対し、エムケイの青木信明社長が塚口博司・立命館大学理工学部教授を会長に推薦したが、塚口教授本人は委員のほぼ全員が西村氏を支持していることを理由に「青木社長からの推薦があったが、私も西村氏にお願いしたい」と辞退。西村教授の会長就任を全会一致で了承。西村氏は会長代理に牧村・京タ協会長、事務局に京タ協、事務局長に船橋文人・京タ協専務理事を指名した。

  西村氏は会長就任にあたり、「専門は交通論・大阪市立大学で教鞭をとっていたが、出身大学が京都大学なので、京都のこともある程度知っているつもりだ。基本的には自動車交通の諸問題が研究の対象であり、タクシーが研究対象ではないというわけではない。その意味では当協議会でしっかりとタクシーのことを勉強させていただき、今後に生かしていきたい」などと抱負を語った。


――西村教授の会長就任あいさつ

  著書『脱クルマ社会の交通政策』の後書きで『私は実は新自由主義者だ』と宣言している。規制緩和を推進した新自由主義者ではなく、新しい自由をもう少し重要視した方がいいという主張だ。自由という言葉は英語にはフリーダムとリバティの2通りある。リバティは範囲内での自由。フリーダムは人間が本来持っている自由で、社会が良くなることで自らが力を発揮する。リバティは『〜からの自由』、フリーダムは『〜への自由』で参加の自由、変えていける自由という意味合いがある。残念ながら昨今はリバティが横行している。例えば、1%は富み、99%は貧しいとウォール街を占拠した人がいる。ウォール街を占拠してもいいというリバティはないわけだから、当然規制され排除されるが、そのようなことを主張する自由、フリーダムはある。私はぜひリバティも大事にしたい。何を昼飯に食おうが自由ではないかと思う。フリーダムに支えられていないとリバティの自由は暴走する危険性がある。要はバランスの問題だが、どうバランスを取るのかに知恵を働かせていかねばならないのがひじょうに大事。タクシー特措法がつくられた。バランスを取るためには格好の場なので、ぜひ皆さんにフリーダムを発揮してほしい。大事なのは需要が長期低落していること。私が学生時代、タクシー利用者は年間40億人いると言われたが、今は20億人、半分に減り車両数は3割増えている。タクシーに悲鳴が上がるのは無理ならぬところ。ここをどう考えるのか。各地で準特定地域協議会が立ちあがっているが、同じ課題で知恵の比べ合いをしているようなもの。京都を良くするためタクシーはこうならなくてはならないという知恵をだしてもらえると『京都に学べ』ということになっていくのではないか。