自民タクハイ議連盟総会 民主との調整案を了承
タクシー新法成立に向け 足固め
民主、公明との3党合意 大詰め

(2013年4月29日付・第251号)

  4月24日の自民党タクハイ議員連盟総会を受け、翌25日には民主タク議連総会で、また公明党交通部会でも関係者に説明があり、了承された。
これで念願の3党合意の足固めがなされたが、残る宿題は「いつ」上程されるのかだ。当初は5月の大型連休明け上程のプログラムもあったようだが、仮に上程されてもすぐに「全会一致」により衆参で承認されなければ、目前に控えた参院選のため廃案は必至。そうならないための方策を施しておかねばならない。

  全会一致を取るための議員立法を目指すなら、民主党以外の残る野党への働きかけも必要だ。これらをこなした上で、「いつ」なのか、に対する答えが、最終的に明らかにされるもようだ。全タク連・タクシー業務適正化・活性化推進特別委員会本部長の坂本克己氏の尽力でここまで来た。あと一歩で宿願は成就される。

  自民党タクシーハイヤー議員連盟は4月24日、東京都千代田区の「ホテル・ルポール麹町」で総会を開いた。

  金子一義会長は冒頭、「こうした会議が開かれて力強いかぎりだ。今般政権が変わり、あらためて呼びかけたところ、150人を越える議員先生がたに参加していただいた。タクシー供給過剰、運転者の賃金低下などに対して、議員先生がたの関心がひじょうに高いと思っている。いき過ぎた供給過剰を適正化しようということについて、昨年から民主党、公明党とも協議を重ねてきた。法案の中身については後ほど、三ツ矢幹事長からお話があるが、今取り組んでいる法案の骨子を申し上げると、運賃は公定幅の中でやっていただく。供給過剰地域で減車することについて協議する場合、独禁法の適用除外にしよう、アウトサイダーの皆さんにもこれら2点を適用してもらおう。ただ、運転者の待遇改善も大きな社会的テーマなので、事業者の皆さんにひじょうにきつい条項を入れさせていただく。運転者の過労防止対策は、法律上明記する。累進歩合制を厳しく禁止する措置も設ける。そうすることで、供給過剰の適正化、運転者の待遇改善というものを合わせて進めていけるようにしていきたい」
  「独禁法適用除外というのが、大きなハードルになっているが、われわれは公取委委員長にも会って、今調整をしている。その調整しだい、今出席していただいている先生がたには詳しく提示し、検討していただく場を作りたいと思っている。協会の皆さんにも本日出席していただいている先生のそれぞれの地域で親交を深め、次の選挙では必ず応援していただく。それが議連会長としての一番のお願いだ」と述べた。

  全タク連の富田昌孝会長は、「じつは、金子会長が国土交通相のときにタクシー適正化活性化特措法を作っていただいた。われわれはたいへんな苦労をして、その法律を生かして業界を良くして行こうと頑張ってきた。しかしながら、わたしたちはこの法律だけで趣旨を徹底させていくことが、どうしても難しくなってきた。そこで、もう少し何か、この特措法を改正してやりやすくしていただきたいとお願いをした。それが本日話されている新法だ」
  「われわれ業界としては、自民、民主、公明の3党合意案を1日も早く作っていただき、国会に提出していただきたいと長い間、望んできている。きょうは、全国の会長が全員集まっており、先生がたに1日でも早くこの法案が成立するようにお願いしに来た。ぜひ、業界が救される、業界で働いている運転者が救われる、われわれのタクシーを利用する利用者の皆さんの安全確保のため、先生がたのお力をお借りできればと思っている」と訴えた。

  武藤浩・自動車局長は、「タクシーの現状について」をテーマに一通り説明。加重処分の大阪高裁判決にからめ、「タクシー特措法が施行される前に、駆け込み増車を抑制しようということで、増車をしている事業者に対し、従来の行政処分を厳しくする加重処分の通達を実施してきた。だが、最近高裁判決が出て『法律に基づかない違法な行政処分』だという判決をいただいている。その方面からも法律の強化をしていただきたい」と要望した。

  三ツ矢幹事長の経過報告がはじまるところで、司会を務める渡辺博道・自民タクハイ議連事務局長は記者団に退席を求めた。三ツ矢氏の発言後は、出席議員全員から自己紹介などの発言があったもようだ。

  総会終了後、隣の部屋で自民議連と全タク連協会長及び各協会の経営委員長らとの懇親会が開かれ、各地域のタクシー経営の厳しい状況などの意見交換が行われた。

  自民議連からは、会員議員本人が約90人が出席し、秘書などの代理出席が約30人だった。

  翌25日の民主党タクシー政策議員連盟(大畠章宏会長)総会で労働側に説明、了承された。公明党交通部会でも同様に了承、3党合意大きく近づいた。